HYES董事長 張楷翊:安定した電力品質こそ、省エネ・節電の鍵
HYES(海翊能源)の董事長、張楷翊氏は、「工場の力率(PF)は98%なのに、なぜ電気料金が下がらないのか」と多くの企業から質問を受けます。その答えは、力率(Power Factor:PF)は電力性能を示す一つの指標に過ぎず、本当に重要なのは電力品質(Power Quality:PQ)であるということです。
張楷翊氏は、これをビールに例えて説明します。力率はビールの泡のようなもので、見た目は良くても喉の渇きを潤すことはできません。一方、電力品質はアルコール度数に相当し、省エネ効果を左右する本質的な要素です。泡が多くてもアルコール度数が低ければ物足りなく感じるように、力率が高くても電力品質が低ければ設備効率は向上せず、十分な省エネ効果は得られません。
実際にHYESが支援したある企業では、電気料金明細上の力率は98%と非常に高い数値でした。しかし、負荷側で実施した省エネ検証では、各システムの力率は79%から88%にとどまり、設備効率や電力品質には依然として改善の余地があることが分かりました。さらに、電気料金は工場全体の配電盤・変圧器・各負荷設備の総消費電力によって決まるため、一部設備の力率が高くても、工場全体としての省エネ効果は十分とは限りません。
張楷翊氏はさらに、南部のある化学工場の事例を紹介しました。この工場では50基以上のコンデンサ盤が設置されていましたが、現場担当者が慣習的に補償を続けた結果、過熱や高調波の増幅が発生し、工場全体が危険な状態に陥っていました。この事例は、力率だけを追求し、電力品質全体を改善しなければ、省エネ効果が得られないだけでなく、設備の安全性にも悪影響を及ぼす可能性があることを示しています。
多くの企業はコンデンサを用いて力率を改善していますが、電力系統内には依然として無効電力・高調波・サージ電圧などの問題が残る場合があります。これらは設備の発熱や効率低下を招き、電気料金の削減効果を妨げます。HYESは、真の省エネを実現するためには、システム全体の最適化を図り、末端設備の効率向上、無効電力の低減、そして安定した電力品質の維持が不可欠であると考えています。
日付: 2026年08月04日
情報元: 経済日報(記者:呉青常)

